時々刻々作業療法しましょう

時々刻々 作業療法しましょう

現場で使えるをもっとうに、作業療法士の引き出しを、時々書いています

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第2回 正常な排尿動作 トイレの認知をどうとらえるか?

排尿障害を考える物差しは「正常な排尿」であろう。第2回目の今回は、トイレや便器の認識に関してまとめてみよう。 正常な排尿動作の9つの段階 1)正常な尿意 2)トイレ・便器の認識 3)移動 4)脱衣 5)便座への乗り移り 6)排泄 7)後始末 8)着…

リハビリ専門家の呼び方 正解は先生?それともさん?

一般的に先生と言ったら、医師か学校教諭を指す事が多い。医療業界では医師以外先生と言う表現は適切では無いと思うが、我々リハビリ専門職は、その特性上、先生と言われる事が多い。今回の記事は、リハビリ専門職の先生という立場に関する話。 リハビリ専門…

第1回 正常な排尿動作 正常な尿意をどうとらえるか?

「最近尿が近い」 「尿漏れをする様になった」 高齢になれば、これら症状は「誰でも起こるものだからしょうがない」と考える高齢者は少ない。事実、個人差はあるものの加齢に伴って、膀胱が過敏になる、尿道を絞める括約筋や骨盤底筋群が緩む、前立腺が肥大…

排尿障害 下部尿路機能障害のリハビリテーション

下部尿路機能障害というと聞き慣れない方も多いかもしれない。簡単に言うと、下部尿路である膀胱と尿道の機能障害を指す。2002年日本排尿機能学会の調査では、60歳以上の男女78%が下部尿路症状を有すると報告している。この下部尿路の機能は「蓄尿」と「排…

訪問リハビリ 利用者からの袖の下

訪問リハビリでは、関わりが長期化する方も多く、長く関わっている方々から、頂きものをする機会が病院なんかよりほんと良くあります。 故に、所謂 「お心付け」や「袖の下」など金品や地域性もありますが、お野菜や旅行のお土産、お茶やコーヒーなど頂くも…

腎臓が悪くなると起こりやすい症状

慢性腎臓病は、無症状のうちに進行し、心筋梗塞などの心血管障害の合併の頻度が高く、廃用症候群やフレイルを来しやすい疾患である。一度失われると、回復する事が難しく、慢性腎不全まで進行し、透析や腎移植を必要とする。 腎機能低下は徐々に起こり、無症…

慢性腎臓病(CKD )のリハビリテーション

訪問リハで遭遇する機会が多いのが、慢性腎臓病((Chronic Kidney Disease; CKD))など腎機能障害ではないだろうか?慢性腎臓病は、無症状のうちに進行し、心筋梗塞などの心血管障害の合併の頻度が高く、廃用症候群やフレイルを来しやすい疾患である。一度失…

訪問リハビリテーション わかりやすい血液データー ①基礎

ご自宅で、利用者さんやそのご家族から、検査データに関して質問を受けた事は無いだろうか。僕はしっかり答えられず不甲斐ない思いを何度か経験した事がある。そもそも血液データーとはどの様な種類があって、数値の解釈にはどんなものがあるか❓ 今回は、血…

訪問リハビリテーション 前庭機能障害に対するリハビリテーション

今回は前庭機能障害のリハビリテーションに関してまとめてみた。平衡感覚は、主に内耳前庭系と言われる様に、内耳や前庭神経の働きが重要である。 前庭機能障害に対するリハビリテーションの対象は、主に前庭神経炎、聴神経腫瘍摘出後、加齢変化に伴う前庭機…