時々刻々作業療法しましょう

時々刻々 作業療法しましょう

現場で使えるをもっとうに、作業療法士の引き出しを、時々書いています

疾患別リハビリテーション

第1回 正常な排尿動作 正常な尿意をどうとらえるか?

「最近尿が近い」 「尿漏れをする様になった」 高齢になれば、これら症状は「誰でも起こるものだからしょうがない」と考える高齢者は少ない。事実、個人差はあるものの加齢に伴って、膀胱が過敏になる、尿道を絞める括約筋や骨盤底筋群が緩む、前立腺が肥大…

排尿障害 下部尿路機能障害のリハビリテーション

下部尿路機能障害というと聞き慣れない方も多いかもしれない。簡単に言うと、下部尿路である膀胱と尿道の機能障害を指す。2002年日本排尿機能学会の調査では、60歳以上の男女78%が下部尿路症状を有すると報告している。この下部尿路の機能は「蓄尿」と「排…

腎臓が悪くなると起こりやすい症状

慢性腎臓病は、無症状のうちに進行し、心筋梗塞などの心血管障害の合併の頻度が高く、廃用症候群やフレイルを来しやすい疾患である。一度失われると、回復する事が難しく、慢性腎不全まで進行し、透析や腎移植を必要とする。 腎機能低下は徐々に起こり、無症…

慢性腎臓病(CKD )のリハビリテーション

訪問リハで遭遇する機会が多いのが、慢性腎臓病((Chronic Kidney Disease; CKD))など腎機能障害ではないだろうか?慢性腎臓病は、無症状のうちに進行し、心筋梗塞などの心血管障害の合併の頻度が高く、廃用症候群やフレイルを来しやすい疾患である。一度失…

訪問リハビリテーション 前庭機能障害に対するリハビリテーション

今回は前庭機能障害のリハビリテーションに関してまとめてみた。平衡感覚は、主に内耳前庭系と言われる様に、内耳や前庭神経の働きが重要である。 前庭機能障害に対するリハビリテーションの対象は、主に前庭神経炎、聴神経腫瘍摘出後、加齢変化に伴う前庭機…

高齢者のめまい(治療編)

前回の記事では、眩暈の原因にfocusをあて、危険な眩暈との違いや、眩暈の症状など述べた。今回は、眩暈の治療編として、回転性眩暈に代表される「良性頭位発作性眩暈症(BPPV)」の評価や治療に関してまとめてみた。 良性頭位発作性眩暈症 特定の頭位をとる…

高齢者のめまい (リスク管理編)

高齢者と関わっていると,眩暈(めまい)を訴えている方の多さに驚かされる事がある。 眩暈(めまい)とは 「目がまわること、目がくらみ、倒れそうになること」とあり、様々な原因によって起こる上記の様な症状の総称であると言える。また、高齢者の眩暈の約…

訪問リハビリテーション リスク管理(心不全)

前回は、糖尿病のリスク管理をまとめてみた。第2回目の今回は、訪問リハビリでの心不全のリスク管理と題して、訪問リハビリでの心不全を抱える方と関わる上での注意点などまとめてみた。 第2回 訪問リハビリのリスク管理(心不全編) そもそも心不全とは 体…